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映画:ドラゴンボール ハリウッド版の感想 [えいがのはなし]

■250円で購入
近所の古本屋に行ったら、2009年に公開された、ドラゴンボールのハリウッド版映画のUsed DVDが250円で売られていました。

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公開当時に日本のメディアでは「原作と違いすぎる」というような、ネガティブな話題ばかりが評価として目立っていました。

メディアで言われるように、違いすぎるとか、つまらないという評価も気になるところだけど、250円なら失敗してもいいだろう・・・。即決で買ってきました。[ぴかぴか(新しい)]


■原作とは違う・・。それを分かった上で観ると
確かに原作とは違います。

原作とは違うということを先に理解しておいて観ると・・・・・・。

★展開がスピーディで気持ちいい

★難しい脚本ではなく、1回みれば理解可能

★目に余る残虐シーンが無い。血がほとんど流れない

というのが僕の評価です。観終わった後に嫌な気持が残らない映画です。暇つぶしに向いています。
アクションシーンはマトリックスに影響を多々受けているのが伝わってきます。

ドラゴンボールの設定をベースにしたマトリックス的爽快アクション映画といったところでしょうか。

原作と違うという事を事前に理解していれば、楽しめる映画ではないでしょうか。ただし、10年後の人が記憶に残してくれている映画ではないかもしれません。1回観て理解できて、あ~楽しかったな~。さ、用事でもしようかな♪ という感じの映画ではないでしょうか。監督は超名作を残すつもりは最初から無かったのではないか?と思ったりしました。



■僕個人が思う事
監督自体が原作を再現する気はなく、ドラゴンボールの設定を元に実写化されているわけで、完成後に「違いすぎる」と評価され過ぎたのは、そのコンセプトのPRの徹底=広報戦略の失敗があったのでしょう。ここまで変えるのであれば、制作発表時から優先順位1で広報しておきべきだったのでしょう。
 公開前の事実関係を知らないのですが、原作の完全再現を公表していたのであれば、怒る人もいらっしゃるでしょう。公開前の広報が悪かったのかな?と考察します。


僕は広報の仕事の経験がありますので、もし、自分がこの映画の広報担当になったとしたら、このように考えたと思います。
・世界中で愛される作品の実写化。ファンの熱い想いは並ではない。⇒脚本は原作の再現を踏まえたものではない⇒ファンは原作の再現を期待しているのは想像に容易。⇒となると、原作とは違うモノとなると、原作とは違う!という声が公開後に世界中で沸いてしまうであろう。⇒公開前に、原作とは違うという事を理解してもらいつつ、原作のファンの方に納得して頂き、より多くの方に劇場に来て頂く広報戦略を練るべき。

 それを実現する広報を成功させていれば、「原作とは違い過ぎる!」という評価で圧倒されなかったはずだと思ったりしました。
 ちょっと違う例えですが、激辛ラーメン屋さんが、激辛を広報しないで商売をしていたら、出てきたお客さんが「このラーメン屋、辛過ぎ!!」と怒って出てくるでしょう。しかし、ちゃんと激辛を大きく広報していれば、そういう不幸はないわけです。入店するお客さんがすでに激辛を承知なわけですから。

みんなが良く知る作品を映画化する・・・・。ビジネス的意味合いからもメリットが高いわけですが、それゆえ、事前説明などが非常に重要だ・・・。そんな教訓を後世の人々に残した映画になってしまいました。

原作を大胆アレンジする際は、色々な意味で難しい挑戦であるということなのでしょう。




原作の再現を期待していて、この映画を観た方は相当ショックだったでしょう[がく~(落胆した顔)]

観た人であれば知っている、あの衝撃!?のラストシーン。世間の評価からすると続編は厳しい!?そういう事情を踏まえて考えると、あのラストシーンは別な意味で語り草になりそうですね・・・・[ペン]

観てない方はお時間が出来た時にどうぞ[目]



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もぐらのもぐ制作隊

http://www.mogura-no-mogu.com/



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