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ジャイアントセコイア その1 [ジャイアントセコイアのはなし]

最新の更新日2017.05.19 根について追記

ジャイアントセコイア関連のエントリーはこれよりシリーズ化していきます。
日本において、健全な成長が不可能と言われているジャンアントセコイアをどうにかしようという記事群です。
今回は仕切り直して第一回目。

【この記事の注意事項:本来、実生で実験などを行う際は最低でも100万サンプル以上は必要と考えます。しかしそれは僕のレベルでは行えません。200個の種から行っている事だという事、あくまでも小さな範囲での経過報告である事を忘れずにお目通しくださいませ。かつ、種子の採取状況は不明であり、どんな質かも不明。ボロボロの状況下での様子見レベルです。実生で一つの植物を知ることは膨大なサンプルが必要であるという大前提を欠いているという状況です】


とりあえず、仮説は事実である事を確認できました。そもそも、大木になる樹種を鉢で育てるには剪定が必須でありますが、こちらの樹は他の樹以上に小まめに行う必要があります。
おそらく、この件は皆さんのところでも起こり得る事だと思います。

giant-2016-08-14-type-a.jpg

こちらが剪定を小まめに行っている様子です。芽を落としても、落とした周辺から矢継ぎ早に新芽が登場。3週間もあれば復活してくるレベルです。枝がとにかく発生してくるので、それを抑えて幹を成長させます。人間で言えば1歳と2ヶ月くらい。

つづきます。

こちらは剪定を一切行わず放任している個体です。人間でいえば生後五ヶ月の子です。

giant-2016-08-14-type-b.jpg

モジャモジャし始めましたね。どこが幹なのか分からない状態です。
基本的に、大木になる樹種の実生を鉢で育てようとすれば、最終的にはモジャモジャになります。盆栽ではそれを見越して枝を選び抜いたり、常に選定を繰り返しているのです。ヒノキでも杉でも、鉢では自然に成長はしません。鉢で木を育てたい人は、盆栽基礎知識の会得は避けて通れぬ道ですね。
こちらのモジャちゃんは、このままモジャモジャに。いずれは適度な剪定を行い風通しの確保を。

この個体からは、枝を沢山採ります。そして、様々な樹と根継ぎしてみます。僕は杉と相性が良いはずと睨んでいます。

盆栽仕立てにするのであれば、せっかくですから、1メートルくらいの直幹仕立てにしたいものですが・・・
セコイア国立公園では約100メートルに育つということで、その100分の1スケールを目指しましょうか。
そういえば、サターンVロケットが約100メートルくらいで、100分の1のプラモデルがありまして、それとサイズを合わせようかな。レベル社のキットですね。
サターンVロケットって相当デカいんだなあとあらためて思ったり

ネット検索をした限りではジャイアントセコイアがヒノキ科になるとか?それは間違いなはず。燐片状の葉が増殖して樹になっていくのがヒノキ科なはずなので、このジャンアントセコイアはヒノキとは全く共通点がありません。どちらかといえば杉に似ていますよね。


★ここまでのまとめ重要事項。全て鉢植えでの話。地植えは知らぬ。(俺っちが確認済みの事)
・まずは鉢の中で枝直径8ミリ程度を目指す。到達後、地杉の根と根継ぎを行う。
・風通しの大変良い場所に置く。大変良いというのがポイント。盆栽士さんはこれを怠り全滅と推測。
・梅雨頃から夏、初秋は半日陰で。午前早めに直射日光は1から2時間当てる程度。秋冬は直射日光を当てる。
・ヒノキやカエデなどの実生体と同じ鉢の中で育てる。小さな森のイメージ。理由は以前の記事にて。
・放任するとモジャモジャ状態に突入。とにかく剪定を頻繁に。
・モジャモジャ状態では、常識的に考えて、風通しが悪くなり病気に掛かりやすくなるはず。
・どちらかと言えば水を好む樹ではないかと考えています。盆栽用語で言うところのやや甘めの水で育ててきております。
・発芽率は10分の1程度。半年後の生存率は5分の1程度。
・萌芽力が強く、ヒノキのように魚の骨的にはなりません。小さな苗でも八方向に枝がニョキニョキ発生します。
・根について ↓ 画像の通りです。樹齢2年の個体の直根を切ってみました。いわゆる細根が無いのです。このように樹齢2年の割には太い根が四方八方に走っており、細根が出ていません。これはヒノキやスギとは違う特性ですね。剛毛のような根が元気に走っています。根が土に深く入るのではなく、浅いところを四方八方に広がろうとしているように見受けられます。すると・・・・浅くて面積が広い鉢に植えてあげると良いかも?

giant-2017-0519.jpg

★未確認事項
・赤枯れ病と呼ばれるものの原因
・地杉等との根継ぎでどこまで大きく育つか?根継ぎ程度で巨木に育つか?
・1億とか1兆個とかそれ以上の数の種子を発芽させれば、日本国内でもニョキニョキと健全に育つ個体が現れるか?

★自分メモ
盆栽版は高さ1メートルを目指す。するとバランスから1枝目は地面より33センチ程度のところに。現在発生している枝はいずれ落とす事を念頭に。直根はタイミングを見て落とす。
ある程度の現状の把握が出来たら現地調査へ行く。


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