もぐらのもぐ インターネット絵本←こちらからリンク
SSブログ

企業理念や哲学の公開に関して私見 [経営企画的な話]

企業理念や哲学を策定し、企業サイトにて公表する・・・・

気づけば当たり前のように行われていますが、僕が手がけている企業さんにはそれらを策定しても公開しないようにアドバイスし始めています。(先代さんからの教えなど社訓は今回の話題に含まず)

近年ではクレドと呼ばれていますね。

よく考えると、企業理念や哲学を従業員以外に公開するべきではないのでは?との思いに達したからです。基本的には、ですよ。時に公開が必要なこともあります。株主さんら投資していただく立場の方々に向けて。

当然に、企業理念や哲学を策定することはよいことだと思います。そして策定したのですから当然ながらそれを組織内に共有させることは必須です。

組織外の・・・・入院患者さんなり一般客さんに、それらを文章で伝えるのではなく商品なりサービスなりで実感してもらうべきでしょう。



 抽象的で美辞麗句的になりがちな企業理念や哲学。ましてや面倒くさいからと責任を押し付けられた総務部長がテキトーに執筆し確定されたなんて最悪です。

 企業理念や哲学を策定する事が目的となり完成して終了という話がけっこうよくあります。そんな感覚に慣れた組織の方々がこの記事を読んでも「はい?」で終わりでしょうが、本当はそれらを隅々まで浸透させブレない組織にするのが本来のゴールなのです。カッコつけの為のものではないのです。


 組織外の第三者に企業理念や哲学を公開することはもしかすると恥ずかしいことなのかもしれません。それは語るものでなく行動で示すものなのですから。
 第三者は美辞麗句的な小難しい文言などどうでもよいのです。それらが自分にとってどう恩恵があるのか?そっちのほうが大切です。
 
 なんとなく周りがやってるから。そんな意識で企業理念や哲学がテキトーに策定され、フレームにいれられ廊下に張り出される。そして、誰も読んでいないしトップや幹部が文言を間違えずに復唱できないなどもよくある話。

 ハイレベルな組織であれば、第三者にそれらを公開せず、年に一度くらい取引先なり患者さんなり一般客にアンケートを行い、その回答に、公開していない企業理念や哲学が、企業活動や従業員の行動や商品やサービスを通して届いているか?チェックし、そこで届いていないのならオペレーションをカイゼンするなりするのでしょう。

PDCAに企業理念や哲学を踏まえる・・・・ハイレベルです。

しっかりした組織は、企業理念、哲学、先代からの教えなどを守って仕事を進めています。ブレる事なく。僕はその辺をチェックさせて頂き、せっかくご紹介してくださり会談までこぎつけても、そういう所がいい加減な会社さんだと二度とお会いする事はありません。その後の展開がどうなるか?想像に容易ですからね。

企業理念や哲学の策定ミッションが総務部に丸投げされテキトーに策定され、経営幹部はまるで覚えていない。しかしウェブサイトなどで公開されているなど特に最悪ですね。そんな組織、少なくはないかもしれません。

○○周年といった機会に、イベント開催時の余興のような目的で策定される事が多いようですが、本当は経営の質を変えるほどの大切なものなのです。

 と、唐突にこんな話題を公開しておきます。好評であればビジネスシリーズを続けていきたいと思います。

なお、抽象的で美辞麗句的なものよりも具体的な方が良いでしょう。実際に運用されている秀逸なそれらは具体的なものです。


『嫁を大事にするフィロソフィー』なんてものを考案し、それをSNSに公開したり周囲の人に吹聴して回るなんて気持ち悪い人がいるにはいます。
 そして奥さんに訪ねると『嘘ばっかり』まあ、それに等しいようなものです。