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杉井ギサブロー監督と会談してきました [太陽活動低下問題]

FOOM福井社長のご紹介にて・・・・

宮沢賢治先生の『銀河鉄道の夜』のアニメ化など
多くの伝説の作品を、
世に送り続けている、
杉井ギサブロー監督と3時間ほど会談し
もぐらのもぐ太陽活動気候変動研究プロジェクトチームの研究などをお話できました。

会談の主目的は福井社長曰く「二人が会えば意気投合して化学反応が起こるかも?」

2012年公開の『グスコーブドリの伝記』原作・宮沢賢治先生
宮沢賢治先生が生まれ育った時代は東北地方で冷害が多く、
そのまま地球寒冷化していくのではないか?という噂が日本中に根強くあった時代であり、
そして宮沢賢治先生のグスコーブドリの伝記は地球寒冷化をテーマにした作品です。

そして杉井監督は制作前の取材をじっくり行い、作品内の根拠として採用します。
ですから、太陽活動と東北の冷害などについても当然に取材しらっしゃいますので、
杉井監督の取材で得ている情報と、もぐらのもぐチーム側の研究結果を突き合わせると、
いずれにしても何か面白いものが見えてくるのではないか?という事で福井社長が
杉井監督にオファーしてくださり、杉井監督が受諾してくださり会談が実現しました。





杉井監督は大変理性的で、じっくり耳を傾けてくださりました。
天才は聞き上手でもある・・・・

『グスコーブドリの伝記』の制作では多くの学者さんに会って
科学的検証などを踏まえており、我がチームの研究内容と重なる事も多く、
すぐに概要を把握してくださいました。

僕も杉井監督の多くの作品を知っています。あえてここでタイトルを挙げるまでもないですが・・・・杉井監督は全体像視点での考察、ズームインしてディテールを考察、多くの始点から考察する、慎重で丁寧な物事の進め方をする御気質です。言葉の隅々から溢れています。
 今回は太陽活動と気候変動のお話がテーマになりましたが、監督は多くの作品を手掛けており、その作品毎に多くの知識を持たれているので本当に膨大な知識をお持ちです。

杉井監督は『ヤマセ』『太陽黒点』などに関する作品作りへの基礎的研究として、それぞれの研究者さんに取材しています。やはりお詳しかったです。さすがでございます。

宮沢賢治先生の原稿も本当によく研究されており、一部の箇所は宮沢賢治先生が後年に追記した可能性があるかもしれない事実などロジカルに説明して下さりました。そのロジカルな理解が作品に隅々まで渡って反映されています。

会談の詳細は公開を見送りますが、監督が「もぐらのもぐ」のキャラ名を覚えてくださったのはすごく嬉しかったです。杉井監督から「ぱぱもぐ」「たてもぐよこもぐ」なんて言葉が・・・・非現実的な時間です@@,

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もぐもぐチームの研究から

ヤマセの周期性から太陽活動のリピートを発見。
そのリピートの事実を発展させると氷期リピートのメカニズムを説明できる。

という、もぐらのもぐ相対性理論の骨子となる事実を解説させて頂きました。
我々の発表は、かなりシンプルで明確な証拠があるので監督はエッセンスをすぐに
掴んでくださりました。

我々の発見は人類の意識を変えるような、哲学的研究にも発展するもので、
多少そんな辺りも解説させて頂きました。

これからも繰り返されてきた事が、今後も繰り返されるだけの事。

我々の説はとにかく明確な根拠がある話なので、杉井監督は
これは・・・・すごいね・・・・面白ね。と関心なされていました。
 重ね合わせによるリピートの証拠についてはとても関心してくださっていました。セル画を重ねるように証明しているのでアニメ監督的に何か感じられているご様子でした。今回の我々の示した証拠は確かにセル画という概念に近い構成をしています。フォトショップのレイヤー機能はセル画そのものです。科学の研究なのにフォトショップやイラストレータを多用しているのですから、クリエイター的研究だったと言えます。

そして監督が取材で見聞きした貴重な情報を共有して下さりました。

3時間弱のうち後半の1時間ほどは監督と雑談できまして、アニメのお話をお聞きできました。
「監督!それ、公表しておいたほうがいい事実なのでは?ファンがそれを知ったら喜ぶと思います・・・・」という、各作品のファンが「すごい・・・・そうだったのか・・・」というような、監督のみが知るお話が連続しました。もしかすると杉井監督は作品の中だけで勝負。作品で勝負だ、とお考えゆえ作品外のところで語らないのかもしれませんが・・・・

アニメ監督は作品で語る。そういうシンプルな哲学を抱いていらっしゃるかもしれません。



もぐもぐチームの発表は哲学的な事にも踏み込んでいるゆえ、杉井監督も哲学的な事についてもご興味をもって下さり、杉井監督が作品作りを通して抱いている「生命というものへの印象」などを語ってくださりました。「振動」という概念は、さっそくもぐもぐチームの次なる研究へとインスパイアされるものです。その席上でその言葉が監督からあったものではありませんが、監督は宇宙や生命の核心的な事はシンプルな「振動」から生まれ宇宙の隅々に溢れている・・・・そんな印象を現時点で抱いていらっしゃるとの事です。

太陽活動はグラフで言えば上昇下降を繰り返していますが、それも「振動」と言えます。一定ではなくつねに振れています。その振れがあるから猛暑や冷夏も起きるし、人間にとっては都合がよくありませんが、大気還流などが起こって太陽の振動からシャッフル的なものが発生します。確かに「振動」のうちの一つはそんなところにもあります。




気さくで自然体の杉井監督。会談が終わり渋谷の街にさりげなく溶け込んでいかれました。
きっと・・・・街行く人は杉井監督だと気づかないことでしょう。

みなさんの想像以上に僕はOBAKAさんなのですが、杉井監督がとても聞き上手な方なのでなんとか伝達できました。は~、良かった。あっという間の3時間弱でした。

福井社長もすごいお方です。僕を前からかわいがってくださっていますが、太陽活動の研究の話を聞いてくれていたとき、「杉井監督に会って話すといいかも・・・・」なんておっしゃって下さっていたら数日で会談のセッティングをしてくださいました。
 僕のプレゼン中に、福井社長はすでにご存知のことでも、ベストなタイミングで「なるほど~」なんてテレビ番組のパネラー的に合いの手を入れて盛り上げてくださるのです。そのお気遣いはとても嬉しかったです。福井社長はお友達が多くコミュニケーションのプロ。業界の接続担当役。主にはマンガ業界でものすごい人脈があり電話一本で巨匠クラスの方々と繋がれる・・・・仮にもしも面識がなくとも一人くらいの仲介を経れば繋がれない人がいないのでは?しかも人と人をつなげるだけでなく、周囲の人の才能を引き出したり背中を押したりして活性化までさせてしまう・・・・それをコミュニケーションのプロというのであれば、そういう世の中のポジションをコミュニケーションプロだから務まっているのでしょう。そもそも論として福井社長が愛されキャラなのでしょう。ギアチェンジした時のアイデア連発能力は隣にいて僕が凡人だと思ってしまうほど。僕は周囲からはそれなりにアイデア力あると言われますが福井社長そして杉井監督のコンビの前では僕は圧倒的に凡人でした・・・・

杉井監督、福井社長は僕にとって人生の大先輩でもあるわけです。お二人の掛け合いはただただ圧倒されて頷いているばかりでした。

調整など実務を担当してくれた原田君も本当に感謝です。
また近日お会いしましょう。

今日はきっと眠れないと思います。
杉井監督に銀河鉄道の夜の制作秘話を教えてくださったのが夢のようで現実感がありません。生きていてよかった。経験が長い監督・・・・すごく深い話がいくつもありました。人生観を変えるほどのお話も。

巨匠クラスのアニメ監督は仙人レベルの存在でしょう・・・・・@@,
想像以上にアクセル全開で取り組むお仕事・・・・
アニメというものはものすごいパワーから生まれている・・・・
アニメイターの皆さんやその他スタッフさんらの人生の時間を結晶させて・・・・
ものすごく貴いものです・・・・・



追記
なんと・・・・当日の夜に杉井監督から福井社長にお電話をくださったとの事。
杉井監督の心に何か残ったものがあったのであれば僕はもうその事実だけでも、
生まれてきて良かったと思います。