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太陽からの帯電微粒子(太陽風) [もぐらのもぐ相対性理論]


ウェザーニューズ アラスカオーロラライブ ※日本と現地の時差18時間

日本16時 ⇒ アラスカ21時
日本19時 ⇒ アラスカ 0時
参考にどうぞ

太陽から放射される帯電微粒子(太陽風)。
それが大気圏内に侵入してきて発生するのがオーロラです。
目に見えやすいという事で気づきやすいのです。

1976年に発行された気象庁OBの須田瀧雄博士の著書『太陽黒点の予言 地人書刊』にて、帯電微粒子が結果として地球の大気還流に影響を与えているとの指摘をしていました。

大気還流のうち・・・・偏西風蛇行にも影響を与えることになり、つまり太陽からの帯電微粒子が北日本とくに東北地方の海沿いで発生する特徴的な冷夏『ヤマセ』を起こしているという理解に達します。

さすがは気象庁のお役人さん。1970年代という情報の入手に大変手間が掛かった時代にそこまで踏み込んでいた事は衝撃的なこと。もしも現代に先ほどの書著を発行しても衝撃的ですがそれが44年前の事です・・・・気候の事をよく理解した神クラスの天才であると讃えたいと思います。そういう発表にこそノーベル賞を授与すべきでしょう。

https://mogura-no-mogu.blog.ss-blog.jp/solar-activity-is-repeated-jp-01
上記リンクの別エントリにて太陽活動と地球の気候について解説しています。

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日本はアラスカやスウェーデンほどには高緯度ではありませんが、そんな日本でも太陽活動のソーラーマックス(極大期)前後にて色が赤いオーロラが発生する傾向があります。ソーラーマックスでは黒点などから発せられる帯電微粒子の角度が浅くなってしまうのでソーラーマックスの瞬間には発生しないという理解になります。かつ黒点観測数が150以上の活発的なサイクルで観測されやすいようです。

おそらくは60年後くらいの太陽活動周期のソーラーマックス前後にて日本でもそれなりの規模のオーロラが観測されることでしょう。

天明の飢饉の時代の直前に発生したオーロラは日本各地にて記録が残っています。
参考・国立極地研究所:史上最大級の磁気嵐の可能性
https://www.nipr.ac.jp/info/notice/20170920.html


天明の飢饉、天保の飢饉など、時代を通して北日本で冷夏が多く発生した大飢饉は太陽活動が引き起こしていた・・・・江戸時代の人々にはとうてい想像にも及ばない自然現象から発生していたのです。1993年の平成の米騒動も同じくです。



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