【平穏を祈って】盆栽コレクション2020 [盆栽のはなし]
※このページの盆栽画像はじわじわと追記していきます。少し間を空けてまたアクセスして下さると新盆栽が公開されているかもしれません。

2020年3月18日ツバキ開花。品種:炉開き
みなさん、こんにちは。
先に謝罪から・・・・もぐらのもぐ公式サイトのURLが変更になりましたが、新URLでメールアドレスを設定していませんでした・・・URL変更から約一か月が過ぎましたが、すみません・・・・みなさんに心配を掛けさせてしまっていました。
特に盆栽家は丁寧な方が多く「記事見ました」「素敵です」とメールでわざわざご感想を送信して下さるもので、私のミスで丁寧にタイピングしたメールが届かずにいらっしゃったアクセス者さん、すみません。数日内に新アドレスを設定し公表させて頂きます。本当に申し訳ございませんでした。そういえばここ一か月ほど皆さんからメールが来なくて心配していました・・・・@@,
さて。仕切り直します。
今日から一週間くらいの間、『樹に関する会社さん』の仕事をゴソゴソと進めています。長いアクセス者さんであれば『あ、あの老舗の会社さんね』とお分かりかと思います。新コミュニケーション企画を投じる予定です。
いつもの通り、デスクに何時間も座っていればよいわけでなく、閃きこそが大事であり、閃きがなければまったく進みません。散歩に行こうにも先天性の肺疾患がある僕は外に出辛い・・・・という訳で、盆栽を撮影してみたり、植え替えしてみたりして、ストレス解消し、閃きを連発しようかと思いました。
銘樹的な盆栽は40鉢くらいでしょうか・・・・実生から数年の、盆栽と呼ぶべき段階か分からないものがさらに数十鉢あります。その中から気分でセレクトしたものを紹介します。
では、トップバッター。矢島清芳園さん曰く『例えるならツチノコ。それくらいのレア盆栽。正直、お譲りしたくない・・・・本音ですよ。』プロの盆栽士さんがそう仰るクラスの小品盆栽。ツクモケヤキの盆栽が少ないという事。そしてこの性。ゼロから育てる事は大変ですが、挿し木してこの子のクローンを周囲に拡散し始めようかな?
※画像はタップもしくはクリックで拡大表示されます。
『樹種・ツクモケヤキ・樹齢20年以上と推認』

※寒樹の姿も素敵ですが葉が生い茂ってもまた素敵です。
鉢が訳ありサイズが合っていません。少し大きいです。昨年に緊急的にこの鉢に移していました。
撮影後にこの鉢から抜く事になりますが、大正時代に制作されたデッドストック品の鉢になります。作家さんの落款がありますが有名な方ではないも、味のある作風で大変気に入っています。この鉢の土の量を調整してこの鉢でもいいのかな~。
バランスに優れた仕立てをされており、面倒自体はすごく楽です。この子が勝手に美しい樹形に向かってくれるのです。ツクモケヤキは学術名である通りケヤキの一種です。一般種よりも葉がより薄く、それゆえ繊細な印象ですが日差しにより弱いので寒冷紗が必須です。当然ですけどね。
この子はアクセス者さんから「ぜひ・・・・譲って下さい・・・・」とメール下さること3度。そのうちお一人のアクセス者さんが太陽活動の研究の支援にも・・・・と腰が抜けるような価格を提示して下さった事がありまして、研究者は貧乏なものですが、やはり研究者は中世のように支援者に助けられないとやっていけないのでしょう。僕はあまりにもビックリしてしまい少なくとも、もうしばらくは僕が可愛がってあげたいとの事で、以降はたびたびメール交換させて頂いています。
なんにせよ、研究者というものは、結果を出してネットに公開しておくべき。助けを期待していてはいけませんが、必ずしもみんなが冷たい訳でなくこの広い世界には必ずや味方がいるという事・・・・応援は言葉だけでも本当にうれしいものですが、一定以上の活動をすれば、おのずとスポンサーさんが現れてくるものかもしれません。
僕は・・・・太陽活動と気候の研究の世界で一番だと評価して頂く事がこの人生での最大のミッションになってしまったのでしょう。そこにとことん集中していきましょう。バリバリとまた進めます。
つづきます。
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この一般種の檜(ヒノキ)の懸崖(けんがい)盆栽は僕が培養しています。ヒノキ 盆栽 の画像検索でヒットするのかツイッターで話題になっていた事がありました。自分で所有していながら難ですがこの盆栽はすごいと思います。一目惚れでした。この檜懸崖は玄関付近に鎮座しており見かけた皆さんに喜ばれます。
この画像は競りに出してきた業者さんが撮影したものです。約3年前に撮影されたものです。もう少し時代がのりました。2017年に競りで買った記憶が。で、2017年にすぐに一度植えかえて・・・・2020年の今年にも植え替えました。さすがに放置し過ぎてしまい寄せ植えてある早乙女の元気が衰えてきたので植え替えを行いました。極限まで小さな中国鉢にて締められています。植え替えはベストは2年毎なのでしょうか。
この画像と大きくは変わっていませんが、僕は一般種の檜はかなり経験を積みまして、成長を最大限遅らせる事に徹しているので、葉っぱがここまで爽快に展開していません。一つの枝に最低限の葉の量に抑えて枝が太くならないように、かつ、ぐいぐい成長させないでこの雰囲気を最大限長く維持する事に徹しています。
僕は無意識的な神道信者かもしれません。盆栽の後ろに神や精神性のようなものを感じています。科学の研究者でもある僕が意外な事を言うようですが八百万の神信仰はすごく好きなのです。この檜さまは神が宿っている気がします。
この檜さまは僕じゃないと樹形維持できないかもしれません。一般種の檜を盆栽にするのは特殊過ぎるものです。基本的には切り戻しが出来ません。攻め過ぎると枝を枯らしてしまう。しかし少々攻めなければグイグイと成長が進行してあっという間に大きくなってしまう。
日本人は檜に特別な感情があるも、一般種の檜盆栽がほぼ存在しないのはそんな理由があります。盆栽に向いた樹種ではありません。日本の針葉樹で盆栽に向いた樹種はやはり五葉松でしょう。素晴らしい素質です。

ジャイアントセコイア(満2歳)
2017年に播種した子です。この時に一緒に発芽させた子は矢島清芳園さんにいます。もしも矢島清芳園さんからサンプルを売って頂いている人がいらっしゃれば、それは僕が発芽させた子になります。(どんどん増やして売ってあげてください。拡散しましょうとお願いしている)
芽があちらこちらに吹き始めているので今年はその芽を活かして樹形を整え始めます。根がいい感じに全方向に張り出していましてなかなか素質がある子です。この子は矢島さんに一度剪定して頂いています。さすがの見切りでした。

ウメモドキ・矢島清芳園作
素敵ですね~。なんとうのでしょうか。リズム感というのでしょうか。時を忘れて見惚れてしまいます。

コナラ・矢島清芳園作
立ち上がりに一曲。美しいです。この子は冬の間に消しゴムを挟ませて枝の矯正を行っていました。さきほどそれを外しました。しっかりと矯正成功です。
樹齢は10年くらいでしょうか。根がゴツゴツし始めています。この子もネットに公開していたら譲って頂きたいとのメールをいただいています。通好みの樹形のようです。

コマユミ・作者不明・樹齢60~70年と推認
この子は大宮市の盆栽町で出会った子です。かなり時代がのっています。皮が剥がれつつ、その下の皮もすでに古く、根がすごい事になっています。コマユミの根はチリチリと細いものですが時代がのってゴツい根が張っています。
盆栽美術館の共販スペースがありますが、あのスペースで出会いました。その日は女性盆栽士さんが売り場の担当をしており「古典的な盆栽に興味を示されましたね。このコマユミはどうみてもかなり古いです。60歳は越えているかと・・・・」との事。その日一番オーラがあったのがこの子です。樹形自体は銘樹というものではない。しかし・・・・ありふれた樹形のこの子を数十年も面倒を見てきた人がいて、この景色があるのです。盆栽はどんな樹形であろうと古くなるとオーラが出てくるとの事ですが、まさにこの盆栽はそれでしょう。あの言葉です・・・・『侘び、寂び。』

この盆栽は正に侘び、寂びの世界の盆栽です。決して華やかで整った樹形ではない。むしろ慎ましい・・・・決して必要以上に自己アピールしていない・・・・つまり『侘び』
質素な樹形ではあるも、覆されることがない・・・・時間の進行を重ねて内側から滲み出るような『寂び』を現しています。
『侘び、寂び』・・・・・。その言葉は安易に用いるべきではありません。直接に言葉で語らずとも全身で表現されているべき概念なのです。
そんな事はさておき
こんなエピソードがありました・・・・昨年6月に葉狩りをしたのです。ところが・・・・ヤマセによる冷夏と重なってしまい、その年(2019年)は二度と葉を展開しなかったのです。葉が開いていたのは60日間くらいです。その後枝に弾力があり枯れてしまった様子はない。しかし芽を開こうとしない。梅雨に冬支度に入ってしまったのです。秋になれば葉が開くのかなと思っていたのに開かない・・・・そして今、春の芽吹きを準備開始しています。今年はもう余計な事を一切しない予定です。は~。よかった。ドキドキでした。とりあえず暖冬だったことはポイントでありもしも厳冬だったらどうなっていたのか分かりません。この子は冬眠を実質10ヶ月ほど続けていた事になるのでしょう@@,
そんな事あるんだね。
老木とされるクラスの樹ですから賢いのかもしれません。ケヤキ盆栽の古いものは春の芽吹きが遅れ始めます。春は突然の霜降りがあるので遅い方が賢いはず。
盆栽のエントリは立ち上げると自分が楽しいな・・・・やっぱ僕は樹が大好きだなあ。本当に好きなんだな・・・・・

コナラ・樹齢不明。20年以上?それなりに古い
矢島清芳園さんで譲り受けた子です。手塩を掛けてここまできた子であることは間違いなく、ボコボコの皮肌。矢島さん曰く「ドングリの成りは少ないほう」との事。僕はドングリの成りを気にしていないのですがコナラ盆栽の重要ポイントのようです。
ちなみに矢島さんは「僕ならズバっと取り木して双幹のコナラを一つ、ずんぐりした幹に芽を吹かせて二つの品をつくるかな?」とのこと。僕はもうこの状態で満足しているのでこのまま可愛がっていきます。でも確かに取り木して双幹のコナラを作ったらそれなりの金額で売れそうな?カッコいいのが出来そうですよね。この樹を見ていると矢島さんのところでお会いしたボルボのドクターさんを思い出します。ドクターさんお元気でしょうか。僕は実はドクターさんは研究もしくは教授さんかなと思っていました。その後矢島さん経由でドクターさんと聞いて、ああ!そうだったのか!と。なるほど。手先が器用でもあるので盆栽を触ってしまうのでしょう。またお会いできると良いですね。太陽活動の研究を応援してくださいました。その後さらにレベルを上げた発表が出来ていると自負しています。楽しんで頂けていたら嬉しいです。ドクターさんと盆栽の趣味がめちゃめちゃあうのです。そんな事がありました。

実は僕にはひそかな夢があります。もしも僕が太陽と地球の気候の研究者として名を残せば、僕の盆栽を引き取って培養し続けたいなんて盆栽園さんが名乗り出てくださるかなと。そこでしっかりと継ぐことが出来ればこの子たちが樹齢100年・・・・それ以上を迎える事ができるのかなと。盆栽美術館でもいいですね〜。スケールの大きな夢ですね。
今年から枝に針金を掛けて雰囲気を変えています。やっとこのケヤキの性が分かってきました。秋に落葉したら一つ一つの枝を針金を軽くかけてホウキのように束ねておき、天に向けておくと良いようです。
つづく。コメント追記予定。追加撮影したものをアップロードしていきます。
とりあえずいくつか画像を先行で。

イボタ 矢島清芳園作

ジャイアントセコイア・懸崖風?


ヤオコーで買ったウォーターコイン