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ジャイアント・セコイアの軸切り挿し芽成功! [ジャイアントセコイアのはなし]

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現代の温暖化なる気温上昇は・・・・・



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太陽風プラズマに対して太陽光が約60年遅れて上昇していた事が原因の模様です。
詳しくは当サイトの関連ページでどうぞ♪

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久しぶりの盆栽ネタです。
ジャイアント・セコイアの軸切り挿し芽に成功しました。
おそらくは・・・・世界初の挑戦のはず・・・・

当ぶろぐの古くからの読者さんであればご存知と思われますが、筆者K田中が『生物として世界最大の体積を誇るジャイアント・セコイア』を日本で培養する基本を研究し確立しました。
 盆栽として仕立てる基本については川口市の老舗盆栽園の矢島清芳園さんが確立して下さいました。そんな経緯があります。
 これまでは日本においてはジャイアント・セコイアを健康的に培養する事は不可能というのが定説であり専門書でもそのように明言されていたものです。ところがまさかの酸性土壌にて元気に育つことを筆者が発見。フツーやらないだろ!という条件で試したら大成功。それが3年前の事。
※サツキの土配合と同じ。鹿沼土を主。矢島清芳園さんに尋ねるとよろしい。

そして今回・・・・盆栽で用いる特殊な技術に挑戦し成功しました。ジャイアント・セコイアに用いるのは世界初と思われます。

★概要・盆栽界では軸切り挿し芽と呼ぶ技術。
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種を播種する→発芽する→一定の段階で掘り上げて第一葉から1センチのポイントで茎を切断し土に挿す→約3ヵ月後に切断した場所から根が発生する。
 
★目的
ごく小さな盆栽を作る際に、根から第一枝の間隔を最大限詰める。
通常では根から第一枝までは5〜8センチ程度。この技術にて根から第一枝まで1センチ程度に詰めることが出来た。

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画像は同時期に播種し発芽した子。この技術で背を低くする事が出来る。
この差は一度は根を落とす事による停滞期を挟んだ結果でもあります。もう1年経過観察する必要がありますが根を細く繊細にできる可能性あり。通常成長を経ている子は剛毛的な根です。
 おのずとしばらくの間は成長が遅くなります。その事実をメリットとするかは目指す地点に拠る事でしょう。ジャイアント・セコイアは成長が早い部類の樹なので今後どうなるか?さらなる観察が必要です。

★ただし・・・・
ジャイアント・セコイアにて軸切り挿し芽を敢行したがそれがどのようなメリットがあるのか?今後の経過観察で判明してくる事になる。まずはメリット云々以前の話。盆栽界においてジャイアント・セコイア普及に務める者として行いました。

世界最大体積の樹であるジャイアント・セコイアを鉢の中に何十年と抑え込む事は本来不合理な挑戦。だからこそ挑戦し甲斐があるというもの。今後も未知の特性を探っていく事とします。

※筆者が本格的に盆栽を始めた理由の一つに日本国内においてのジャイアント・セコイアの培養法を確立する為であった事はすでに公表済み。ここまで時間とカネをそれなりに投じています。

★一言
今年の春に発芽。4月下旬に軸切り挿し芽を行なった。鹿沼土と砂をブレンドした挿し床。
根が発生している感触があったので掘り上げて撮影。
残念ながら2方向の根となっていた。4方向くらい発生しているかと期待していたが・・・
 2方向の根ではあるものの直根が走っておらず均等に2方向に分岐しています。すると意味が無いという事はないのか?小品以上の大きさを目指すとしても1シーズンほど遠回りとなるが、実生派でじっくり腰を据えて臨む者には必須の道か?挿し木スタートがベストだと思いますが。

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掘り起こしたついでに八角鉢に。アメリカの生息地では樹高70メートル以上、直径8メートルを超える・・・・樹齢3千年以上の固体が確認されています。

ジャイアント・セコイアの盆栽は筆者K田中と矢島清芳園さんの2ルートで始まったばかりです。なにせこの日本においてジャイアント・セコイアの盆栽で最も古いもので樹齢3年程度。筆者が発芽させ矢島清芳園さんで1年ほど面倒をみて下さった子です。いつの日かはこの日本で樹齢100年を超えるジャイアント・セコイアの盆栽が登場する事でしょうが・・・・
 それゆえまだまだ試行錯誤の段階です。アメリカにも盆栽家がいらっしゃるものですが、まさか軸切り挿し芽に挑戦した人はいないと思うのです。
 今回1匹だけ挑戦したので今のところ活着率は100パーセントという事になりますが、ジャイアント・セコイアの軸切り挿し芽は容易の部類と思われます。

なんにせよ、生物として世界最大の体積を誇るジャイアント・セコイアで小さな盆栽を作ることはロマンの世界。今後も地道に様々な技に挑戦して公開していきます。

軸切り挿し芽の技術は・・・・
盆栽入門 著者・群境介 発行・西東社
こちらの書籍で紹介されていたテクニックを参考に少々アレンジして行なった。
今回は鹿沼土と川砂をブレンドして行なっている。

★考え方の一つとして
生命として本物の根を落とすという行為に嫌悪感すら感じる人もいらっしゃるかと思います。
実は盆栽にはそのような技術が多く存在します。
樹というものに精神性を感じる者にはこういう事を踏まえて作られた盆栽に価値を感じないものでしょう。それは筆者もよく分かります。針金掛けは最もたる例でしょう。
 しかし美しい樹は丁寧に可愛がられるものであり、美しい樹のほうが可愛がられるものです。人間もまた髪の毛を切ったりヒゲを剃ったりしますが本来生えてくるものを整えているといえ、それと同じようなことなのでしょう。原理主義という言葉がありますが、原理主義的に考えれば人間の髪の毛をカットする行為、ヘアースタイルを整える事は不自然な行為です。という訳で原理主義的盆栽にはそれ相応の価値がありますし、人工的にはなってしまいますが様々な技術を駆使した盆栽もそれ相応の価値があるものです。
 筆者は人工的な技術を最低限に留めるように心がけています。
 

【ジャイアント・セコイアの盆栽に挑戦しようという方へ】
川口市の矢島清芳園さんに種木を寄贈させて頂いています。挿し木で増やして販売が始まるかと思います。
 その種木についてはいわゆる『性・しょう』が良いものを筆者が厳選して持ち込んでいるので、いずれはその種木に品種名を命名すると良いのかなと思っています。その種木は筆者が実生で多数育てた中でいくつものポイントにて盆栽に向いた性質を持っていました。矢島さんが増やすのはその種木のクローンになります。挿し木はクローンですからね。※より切り戻しし易い。かなり重要なポイント。葉先に偏りがちでは大変な事になる。
 寄贈後にも多くの実生を発芽させてきましたがその種木を越える固体にまだ出会っていません。お声掛けがあれば矢島さんも積極的に作って下さるかと思います。参考にどうぞ。盆栽での和名は・・・・「巨大杉」なんてカッコいいのでしょうか。品種名は・・・・世界最大の体積を誇る生命ですから・・・恒星(こうせい)なんていいですかね・・・・矢島さんとお話しをしてみます。

盆栽初心者の方は、そもそも論として盆栽の知見がゼロに近いので、ジャイアント・セコイアが盆栽に向いた樹種であろうと想像通りには育たない事でしょう。「立て代え」の技術を多用するもので突然出来るものでなく多くの失敗を重ねてからでないと名樹は作れないはず。ジャイアント・セコイアから盆栽に入っても良いと思いますが失敗を重ねても心が折れないように。
 小品であれば2年程度で基本形が作れますがその維持には「立て代え」を常に繰り返す必要があります。そうでないとぐいぐいと大きくなってしまいます。極限までサイズを抑え込むには日々の手入れが必要です。盆栽に向いてる=簡単という事ではありません。盆栽はとても難しい遊びです。大変。難しい。甘くない。そう聞いてむしろやる気が湧くような気質の方が楽しむ遊びです。だからこそ盆栽は価値があるものです。

※基本形にすぐに到達できる樹は逆に言えば維持に苦しむもの。プロの盆栽士は必ず言うものです。育てるのは容易。完成樹の維持は経験が問われると。それゆえ筆者は敢えて完成樹も多く入手し率先して苦しんでいる。しかし苦しみの分だけ成長するもの。苦労は買って出ろ。ジャイアント・セコイアでの体験はきっとあなたを成長させるはず!
※ジャイアント・セコイアは風通しが良いところを好みます。ジメジメして風が通らない環境を嫌います。挿し芽中はその限りではありません。あまりにも湿度が高いジメジメ環境では枯れます。ガジュマルは湿度ジメジメ大好きな樹ですが、対極にある気がします。
※盆栽士さんにすれば思いの通りに培養できる事でしょう。

毎日でも鉢を回転させて全方向に太陽光を浴びさせましょう。
太陽光が浴びづらい枝を自ら次々と枯らす特性と思われます。


【ジャイアント・セコイアとは?】
★参考ジャイアントセコイアはこんなに大きい
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/7168/
ナショナルジオグラフィック公式・高齢化するほど成長の勢いが増す。
下のYouTube動画もどうぞ。樹齢3200年程度。樹高約70メートル。葉の数は推定200億枚。直径は8メートル超え・・・・!なんと樹齢1000年を越えたあたりから成長の速度が増すのです!ヤバイ!

★こちらの画像は圧巻。1枚では収まらないので126枚の画像を編集
https://mymodernmet.com/michael-nichols-forest-giant/

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日本の極相林とは条件が異なり湿度がさほど高くない様子。日本は湿度が高すぎて樹が朽ち易いもの。
屋久杉は脂分がベトベトな為に湿度に強い。そのような進化を強いられたのだろう。ちなみに屋久杉も酸性土壌で元気に育つ。

★K田中的考察
ジャイアント・セコイアが賢いところは体積の割りには枝が細く数が多い。日本の檜や杉は老樹になると太い枝が成長しやがて折れてしまい、そこから水が浸入しそれが原因でいつの日か朽ち果てるもの。
ジャイアントセコイアは各枝が均等に育とうとする傾向が強い。素晴らしい樹である事は間違いがない。

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喰らえ!脳天パイルドライバーw
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地球の気温変動・過去約6600万年間
恐竜絶滅以降の地球においては、約3300万年の周期が確認される。

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こちらが基データ。この周期性とはすなわち『太陽活動の変動パターン(熱核融合パターン)』と推認される
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