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盆栽とは?盆栽とは何か? (初めての盆栽、盆栽を分かり易く、そもそも盆栽とは?) [盆栽のはなし]

盆栽とは何か?根本的なことを分かり易く解説します。

日本の文化だ、とか、詫び寂びだ、とか、そういう表現ではエッセンス(本質的なこと)を掴めないですよね。
盆栽とは?そもそもいったい何なのよ?現代の人が理解し易いように専門用語を用いず、わかりやすく解説します。

★追記★
埼玉県川口市の小品・雑木の小品素材ならこちらをお勧め。行ってきました。正統派の盆栽園さん
常に数千点以上のお品があるのでは?矢島清芳園(やじませいほうえん)さん。1500円くらいから。価格控えめで初心者さんにもおススメ。そして上から目線の盆栽園ではないので女性でも行き易いはず。その空気感もお勧めです。
http://mogura-no-mogu.blog.so-net.ne.jp/bonsai-kawaguchi-001


★追記★
伊豆にて素敵な盆栽園さんが♪ぜひ行ってみよう♪個性的な盆栽園の盆栽四季さん
http://mogura-no-mogu.blog.so-net.ne.jp/bonsai-shiki-itou

★追記★
盆栽用の土に限らずに農業用の土や肥料などを購入するならこちの会社さんをお勧めします。
https://www.sennarisangyou.com/%E5%9C%92%E8%8A%B8%E6%84%9B%E5%A5%BD%E5%AE%B6%E3%81%AE%E6%96%B9%E3%81%B8/
埼玉県日高市原宿 千成産業さん。宮内庁に納品している会社さん。僕は千成さんで硬質赤玉土や鹿沼土などを購入しています。間違い品質のものを仕入れていらっしゃいます。この価格は2019年4月の話ですが硬質赤玉土小粒2袋大粒1袋(14L)鹿沼土大袋中粒、駄温鉢の小4点の合計金額が2080円でした。この価格でしかもグレードが高いものを在庫されているのですからすごいと思います。
もしも千成さんに出かけたら帰りはすぐ近くにある「加藤牧場」に寄ってみては?



★参考★
こちらのぶろぐの人気ナンバーワン記事は
https://mogura-no-mogu.blog.so-net.ne.jp/2017-11-21
地球寒冷化、氷河期到来説をぶった斬り。分かりやすくこの問題を解説しています。



さて、本文開始。


★そもそも盆栽とは何か?盆栽の3つの重要ポイントを押さえよう

盆栽の重要ポイントその1。小さく育ててペットのように可愛がる
例えばケヤキの木。成長が早い木です。里に植わっていれば30年もあればそれなりの大きさに育ちます。里では根が張り放題。ぐんぐん根が育ち、ぐんぐん栄養を吸収し、ぐんぐん枝と葉が増え、ぐんぐん幹が太くなっていきます。

しかし小さな鉢の中で30年程ケヤキを育てると・・・根が成長できるスペースが少ないので、吸収できる栄養は限られ、枝と葉の成長も限られ、当然に幹がぐんぐんとは成長しません。鉢の容量に合った大きさにしか成長できません。根の量と幹の太さや葉の量には『相関・そうかん』があります。

里では30年で10メートルを超えるケヤキ。しかし鉢の中での30年では手の平にのる程度の大きさにとどめる事ができます。

大きく育ったケヤキを移動させる事は容易ではありませんが、鉢なら移動が容易です。手の平の上で鑑賞する事が出来るのです。

ケヤキを例に語りましたが、その他の多くの木も、根の量をコントロールすれば大きさをある程度抑える事が出来るのです。日本に生きていた昔の人がその生態に気づき、始めた遊びなのです。
根の量こそが木の大きさを決定しています。根の量をコントロールして小さく育てていきます。

さらに、地植えには地熱がありますが、鉢では地植えほど地熱が上がりません。地面と鉢では用土の温度が明らかに違います。当然に温かい方が根の成長に良い影響があります。鉢の土は温度が低くなる傾向です。そのような意味でも成長が遅れ気味になります。しかもキツいスペースで酸素も極限まで少なく。

根の量を鉢で調整。さらには、鉢という隔絶された環境にて成長が遅れ気味に。そうやってキツい、冷える、キツキツのヒエヒエな環境で小さく育てて、木をペットのように可愛がっていく遊びが盆栽です。

根の量と樹の容積には因果関係がある、という事です。

盆栽とは何か?秘密を解く重要ポイントその1です。


盆栽の重要ポイントその2。ワキゲボーボーはアカンのと同じ
人間の女性で例えてみますと、もし、女性が自分のメンテナンスを怠っていたらどうなるでしょうか?爪は伸び放題、髪の毛も伸び放題、ワキゲも伸び放題、髭も生えてきて、それはそれは原始人的ルックスになってしまいますよね?
 石原さとみさんは宇宙一美しい女性ですが、そんな石原さとみさんですら、日々のメンテナンスを怠れば、原子人的ルックスになってしまいます。

 実はですね、木も同じなんです。木を植えて手入れをしなければ、枝のバランスや位置などがハチャメチャに成長してしまい、とても鑑賞に堪えられない樹形に育ってしまいます。
ヒノキの森を見てみましょうか。森として見ると美しいですが、森の中に入って1本ずつ樹形を見てみると、それこそワキゲボーボー鼻毛ボーボーの人間のような、ワイルドな樹形に育っているものです。木も人間も、完全に放任してしまったら美しい姿に成長しないものなのです。

 盆栽は、鉢の中で小さく育てるわけですが、人間が手入れするには丁度良い大きさなので、良い枝を選んだり、時には針金などで樹形を仕付けてあげたり、理想の樹形へと育成してあげているのです。

盆栽の重要ポイントその2。木は放任すると美しくは育たない。なので懇切丁寧に手入れしてあげている。


盆栽の重要ポイントその3。二次元世界を立体化したフィギュアと似たようなもの
日本人はアニメやマンガという幻想(ファンタジー)が大好きですが、盆栽は二次元の世界を立体化したアニメフィギュアと似たようなものだという事です。

 例えば、二次元アニメの美少女。顔は少女のようなのに、体はメリハリが極端に効いています。現実の女性を超えた、幻想(ファンタジー)な姿です。ありえない。本来ありえない。本来ありえないのだが、創作の世界ではそれを現実のものにする事が出来ます。

 盆栽も同じです。放任しておけばモジャモジャに育ってしまう木を、絵の世界の中でしか存在しないような理想の樹形に創作するのです。そんな樹形ありない。本来ありえない。本来ありえないのだが、盆栽という創作の世界ではそれを現実のものとする事が出来ます。

 盆栽では、厨二病心をくすぐる樹形のものが人気だったりします。ドラゴンやクリーチャーを思わすような、迫力ある創作樹形は確かにカッコいい。

ウソリアルとも言えますね。ガンプラやフィギュアの陰影など、ある意味ウソなんだけどリアルに感じる大袈裟な表現ってありますよね。盆栽の枝の配分なども自然ではありえないようなウソリアルが評価されていたりします。

盆栽の重要ポイントその3。
フィギュアなどの近代の創作物とは素材が変われど、その根底にあるものは、絵の中でしか存在しないような姿を現実のものとする、幻想(ファンタジー)を追い求める遊びであり、小さいサイズの中でどれだけ緻密であるか?も問われます。今風に言えば、「おまえら」の先祖が楽しんでいた遊び。という訳です。

 日本では、小さくて緻密なモノが好まれます。盆栽もより小さく緻密である事は大切なポイントです。アメリカのトイザラスで売っているような大きくて大味なモノはあまり好まれません。日本のそのような美意識や価値観は、盆栽にルーツがあるかもしれませんね。


ここで、ここまでの盆栽の重要ポイント3点をざっくりまとめましょう。


盆栽とは・・・・・・・木を里に植えれば巨大に育つが、鉢に植えて根の量をコントロールすると小さく育てる事ができる。かつ鉢は地熱が断たれ土は温度が低くなりがち。狭いスペースで酸素が極限まで少なくなり、成長が極限まで遅れることに。要は意図的に過酷な環境を作る事により鑑賞し易く育て易い大きさに育てる。 そして、木を放任して育てると身だしなみを整えない人間のように、モジャモジャのボーボーに育ってしまう。 そこで、手入れをしてあげつつ、現実ではありえないような幻想的な樹形を目指し、小さなサイズで大樹の景を見るために、日々手入れし育てていく遊び。それが盆栽である

今の時代のガンプラやそのジオラマ、萌えフィギュア、ドランゴンなどのファンタジーフィギュアの、創作やコレクションに等しいものだと言えます。

★当ぶろぐ的大ニュース★

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ぜひ視聴してくださいね♪








★その他知っておくとよいこと★

言っておくが・・・・盆栽とは「管理遊び」だからな?

盆栽は眺めて楽しむもの。そのような印象がありますが、実際には管理遊びです。青梅市の盆栽園「成木園」の園主さんは僕にこのような箴言を。「盆栽は管理」。
 春夏秋冬の移り変わり・・・・時には暴風もあります。そのような気候の変化を先読みして、棚場から下ろしておく事や、急激な天候を先読みし水切れしないようにする。
 枝の剪定など樹形デザインの話もそりゃ大切ですが、そもそも生きているのが盆栽。それ以前のこととして管理が大切。管理を怠れば最悪枯れるのです。常にグルグルと想像力を働かせる必要がある遊びでもあります。「管理遊び」と聞いて「俺そういうの好きかも・・・・」という方は今すぐ参戦してください。


★教えて差し上げましょう。・・・和の美の神髄となる概念。
茶道を嗜んでいる女将さんに教わった事ですが・・・・和の美には神髄となる概念がある事を日本人は意外に知っておりません。『真・行・草』という概念です。

真=しん
行=ぎょう
草=そう

行書、草書のアレです。それは実は和の美全体に溢れているのです。

真は正統。
草は真を崩したもの。
行はその中間です。

和風建築で言えば・・・真は『書院造り』。行は『数寄屋風書院造り』、草はその中間『色つき書院造り』

盆栽で言えば・・・・一切針金を使わないで、正統的に培養した品が『真の盆栽』であり、針金を使って自由に曲付けした品は『草の盆栽』といえ、その中間的な品は『行の盆栽』と言えます。
 これまでこのように盆栽を定義化した人はいません。僕が初めてなはず。しかしそれは僕が奇抜な事を言い始めたのではなく盆栽界の人がこの件について突き詰めて考えなかったからでしょう。本来このような定義が一般的な理解になっていても良いのですが。



★盆栽界のヒカリとヤミの話など
⇒渡る世間は鬼(詐欺師?)ばかり
盆栽を販売する人には怪しい人が多いものです。初心者では見抜けないような、とんでもない物を売りつけようとする人は少なくないどころか多い印象です。

疑ってかかるくらいの気持ちでいた方が良いでしょう。正直、盆栽界はうさん臭い人が多いです。
だから盆栽自体も微妙なポジションなのでしょう。本当に気を付けて。これは僕の私見ですが詐欺師的な人の確率は90パーセントくらいかな?かなり多い印象。樹齢の偽り当たり前。高く売りたくて嘘を盛りまくり。話を半分以下で聞いた方が良いでしょう。僕はいろんな趣味をやっており様々な業種の方とお会いしますが盆栽業界は特に胡散臭い。本当に気をつけてくださいね。


怪しい人を見抜く一つのキーワードは「競り」。盆栽の競りは騙し合いの世界。そこに頻繁に出入りしていたりそれを転売している人達の中には怪しい人が更に多い印象を僕は持っております。

競り。このキーワードを会話の中で頻繁に出す人は要注意。

かなり生々しい事を書き残しておきますが盆栽を始める前にこれらの事を知っておく事は有意義と判断しここに公開しておきます。


⇒いつから始めるべきか?
盆栽を始めたい。いつから始めようか?という問いに対して、ボクならば今すぐ今日から始めるべし。と答えます。
盆栽は木ですから人間以上に長生きします。人間にとって80年といえば始まりから終わりを意味する長さですが、木での80年なんてまだまだ若木です。皇居に600年を越える真柏(しんぱく)の盆栽が存在するように、人間を超える長寿なものです。皇居にはその他、徳川三代目将軍のコレクションだったと伝えられている五葉松(ごようまつ)などもあります。
 成長は人間よりもゆっくりとしたスピードです。本当に素晴らしい盆栽を育てたいと思ったら数十年以上の時間が必要です。定年してから始める方は多いですし、老後の楽しみとして素敵な趣味ですが、時間が足りないのは事実ではあります。なるべく早い方が良いに決まっています。
(僕は盆栽歴は浅いですが、植物を育て始めたのは小学生4年の頃。お小遣いで買った幸福の木からがスタートです。現在それなりに大きく育ったガジュマルは100円ショップで買ったのですが、まずは5年育てていた親木から挿し木して15年が過ぎています)

⇒お勧めのスタート方
この記事の冒頭でおススメした川口市の矢島清芳園さんは僕は何度も通っておりこの目で確かめておりおススメできます。矢島清芳園さんは雑木といって、ケヤキやウメなどの樹種が豊富に培養されておりますし、レベルに合わせたアドバイスをくださいますよ。競りで仕入れたものを転売している盆栽園ではなく、自らで生産している盆栽園さんで教わった方が間違いないものです。植え替えとかもすごい上手。知見が違います。手が届く価格なのは大変助かります。そして、変に堅苦しい何かを押し付けてくるなんて事は一切なく、あくまでも樹いじりが大好きな盆栽園さんですよ。

※おすすめ盆栽園さんに出会ったら随時追記していきます。


⇒どんな樹種がおすすめ?
投機の対象として見れば、近年では真柏(しんぱく)が人気ですね。バランスがとれた厨二病的な樹形のものは高値になります。

松系は王道ですから素敵な品を一つは持っておきたいですよね。葉が小さい血統の樹は「八房性─やつふさしょう」と呼ばれて重宝されるのですが、八房性の五葉松はとても素敵です。しかも生命としてすごく強い樹であり長寿なので安心感があります。

僕は、木工玩具作家も営んでいるので、自分がよく使う木材と関係のある樹種が好きです。
ヒノキとケヤキが好きです。凛とした風情、長寿で強い木であり、安心する気がします。
ただし一般的なヒノキは盆栽として仕立てるのが大変です。盆栽に向いた種類のヒノキがあります。
僕は敢えて一般的なヒノキを育てています。

ケヤキやカエデなどの広葉樹を盆栽界では雑木類と呼びます。
松やヒノキなどの針葉樹を松柏類(しょうはくるい)と呼びます。

月刊誌があります。
盆栽世界と近代盆栽の2誌です。
紙面のレイアウトなど昭和的な臭いがする雑誌ですが、季節ごとの手入れ方法などが毎回掲載されているので、まずは一年ほど購読してみると良いでしょう。僕は先生に頂いたものを毎晩開いて読んでいます。


では、盆栽の世界へGO!


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