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映画ラ ラ ランドを観る前に知っておこう [えいがのはなし]




映画ラ・ラ・ランドを観た僕の感想(レビュー)です。

感想(レビュー)ではありますが、これから観ようという方の為に、重要なポイントを補足させていただきます。すなわちレビューからプレビューを書き残しておきます。

重要な事のネタバレ無しです。

追憶(過ぎ去ったことを思い出し心を動かされるような心情)がテーマの映画だと思うのですが、日本人が観る前に、重要なポイント を知っておかねばならないでしょう。

その、重要なポイント を僕が補足しておきます。【V8】という楽器
この映画は、二台の車がキーアイテムとして登場します。
片方は彼のクルマ。昔のくそダサいオープンカーのアメ車。微妙な年式で内装が昔のエレクトーンのような安っぽい雰囲気。そのクルマのエンジンは、アメリカ人が大好きなV型8気筒。アメリカの代表的な多くのクルマはそのV8エンジンを搭載しています。V8=アメ車。そういうイメージを持って頂いてOKです(アメリカではそれをブイエイトと呼んでいる)。良い音を奏でます。

モータースポーツの映画でもない限り、クルマの排気音は他で録音してきた音をテキトーにのせていますが、この映画ではクルマの排気音に大変こだわっております。すなわち、クルマの排気音を楽器の音として扱っているのかもしれません。

それに対して彼女はトヨタ・プリウス。日本車に乗っています。性能は悪くないけど、無味乾燥な印象のクルマ。排気音は静かだし高燃費。悪くはない。悪くはないけど最も大切なものを欠損している?しかしアメリカでもトヨタ車など、便利で高性能だけど無味乾燥な日本車が増えてきてしまい、アメリカ人もV8サウンドを忘れつつあるのか・・・・・アメリカ人といえばV8サウンドが魂に響いていたはずなのに・・・・この映画でのプリウスの存在は、近年のアメリカの若者事情のメタファかも。

古き良きサウンドと無味乾燥なサウンドの対比としてV8のアメ車とプリウスが登場します。プリウスのあのキーンという独特な音も丁寧に収録されております。

この映画では彼女が彼の世界へ入っていくわけですが、アメ車V8オープンカーに一緒に乗り出かけるようになります。その際も必ずV8サウンドが丁寧に収録されております。

V8サウンドはアメリカ人の追憶のかなたに存在する「過去のもの」になってしまったのか・・・・いや、俺はジャズもV8サウンドも奏で続けるのさ♪

そして・・・彼女がラストシーン頃に乗っているクルマのエンジンは何でしょうか?排気音から分かります。そこに深い意味というか、この映画の全てが掛かっています。そこ気づかないとダメです。

耳で感じろよ、そういう映画です。音楽だけでなく、クルマの排気音も。そこを押さえておかないと、この映画の良さが、ほぼ分からないと思いますよ。クルマの排気音すなわちクルマが奏でるサウンドに物語が籠められている。この映画で伝えたい大切な事を、セリフではなくクルマの排気音で補足しているとも言えるのかな。

すごく素敵な映画です。

耳でもストーリーを楽しむ映画♪

さあ、ララランドを観に出かけよう♪



どうして、男性は過去にすがって生きてしまうのか。
女性は常に今を大切に生きていきます。

この映画は自分を見ているようで既視感を覚えまくる映画だったなあ

追憶の中に生きようとする男と
常に今を生きる女の物語

なのかな?

つまりこの映画を一言で表すと

『レトロスペクティブな彼とプロスペクティブな彼女の一時の交錯』

こんな感じですかね。

かといって彼女は彼のレトロスペクティブな生き方に共感する部分もあり・・・・
つまり女性とは雰囲気で生きていてその場その場で雰囲気で生きているもの。
男性諸氏はそんな女子女性を時には理解したふりして受け流すのが良いのでしょうwにゃっはっはw


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