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映画 【ツールドフランス・マイヨジョーヌへの挑戦】  [えいがのはなし]

ツール・ド・フランスとは、約3週間の期間、自転車で市街地や山岳地帯を走りまくる
超過酷なスポーツの大会。そして、その映画です。

その大会を、使用する自転車やウェアといった「モノ」の説明を殆ど排除し、

その大会に関わる人間達の「ココロ」を掘り下げて進行していく映画です。

チーム・テレコムのエリック・ツァベルを始めとする各選手の語る、
印象的な言葉、哲学的なメッセージ。

美しいフランスの風景。

それらが、淡々と続く映画です。なぜか何度も観てしまいました。


もの凄く重要なシーンには、あえて説明がされていない事が多く、それはあなたが
気がつきなさいという事なのでしょう。この映画はツール ド フランスの上級者向け映画といったところでしょうか。

2003年大会について、そして大会全体についてよく知っていればいるほど、深く楽しめる映画です。

だから、何度も観る事ができるし、その度に気がつく事があるのでしょう。

めちゃんこ深い映画です。


日本ではあまり有名ではない映画?みたいで、ウィキペディアではページすらありません。




過酷な試練。それを乗り越える為に必要な自己犠牲の精神。それらを求められるのがツールドフランスであり、それが美しさなのだ。

と教会にて全身全霊で語られるシーンは、なぜか美しさすら感じてしまいました。(もちろんその教会もツールド・フランスに関係がある)



それで、なるほどなと気がつく事がありました。

欧州では、モータースポーツでレース中に事故が起き、ドライバーやライダーがなくなっても、
レースが中止になったりしません。日本ではすぐに中止になりますよね。

その差の根底には、レース中の事故は、崇高な行為の犠牲であり、他人に代わり危険を冒すという自己犠牲の美しさ=キリストの受難と同じ美しさ=キリスト教的な考え方=欧州の人のデフォ心理というロジックがあり、

そういう、崇高な犠牲というのは美しいのじゃ!ということなのでしょう。

だから、でかい事故がおきても、ふつうに大会は続けられるのか~と勝手に解釈し納得してしまいました。




貴重な映像も多数収録されていて、

ツールドフランス好きな方で、もし観ていないのなら、必見の映画だと思います。

過去の大会の貴重な映像では、後輪の左右にギアが1枚ずつついている、クラシックな機構
を観れたり、アームストロングが観客の袋にハンドルをひっかけてしまい、転倒してしまう
シーンなど、1瞬1瞬が、貴重な映像で溢れています。

キャラバン隊のアヒル?ひよこ?が気になってしまいます。てか、通勤に使いたいかも。

とにかく哲学的な映画ですね。そういうのが好きな方に特にお勧めです。

エリックの笑顔は印象的ですね。過酷な大会の中で生きているアスリートには見えない、
穏やかな人ですよね。



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