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乳歯ケースを製作しました。 [ピノッキオのはなし]

本題の前に・・・・

当ぶろぐはインターネット絵本の運営ぶろぐです。
といっても、ビジネス目的ではなく、趣味で絵本を描いたがお金はないので出版する事なくネット絵本として公開していました。

そして‥‥。(株)フームさんからお声掛け頂き、動画化される運びとなりました♪



ぜひ見てね♪ わーい♪

さて・・・本題です。
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このぶろぐでも何度か話題にしていますが、僕たち「無料インターネット絵本 もぐらのもぐ」から派生した、木工玩具製作ユニット「ピノッキオ」にて、乳歯ケースをデザイン&製作しました。その後全国の皆様からご注文を頂き始めていて、わ~!作って良かった!と本当に思っています。

欲しい!なんて思って頂けたら下記サイトで販売しています。
ハンドメイド作品売買サイトのiichiです。

カバさんの乳歯ケース♪

http://minne.com/items/1247099

新作も登場♪ カエルさんの乳歯ケース♪

http://minne.com/items/1271441


完全ハンドメイド。木目の間隔の詰まった真の高級材を使用しています。


そんなワケで、あらためて「カバさん乳歯ケース」について馴れ初め等をお話ししたいと思います。

nyusi-machidasan-2-01.jpg■ある日届いたメッセージから
ハンドメイド作品の売買で有名な「tetote」にて、「ピノッキオ」は活動を本格的に開始しました。
その、tetoteにて同じく作家活動をしていらっしゃる、小さなお子さんのママさんでもある「こりくちゃん」さんから、メッセージを頂いたのです。
「乳歯ケースを作って頂けますか?」との事でした。

乳歯ケースの存在は知ってはいました。僕が以前、とある企業の中の海外マーケティングの部門にて仕事をしていた時、そこは外人さんも多くいる部門で、カナダ、アメリカ、中国、韓国、その他いろいろな国々の人が一緒に仕事をしていました。
そんな環境で雑談をしている際、日本人は抜けた乳歯をどうしているのか?という話題になり、イタリアでは大切に保管しているんだという事を知りました。世界の全ての国で、外へ放り投げているのではないようです。外に放り投げるのはアジア発祥らしい?です。

そして、日本でもイタリアのように、抜けた乳歯を記念に保管しておくという風習がじわじわと広まりつつあるんです。製作者である僕の推測では、都会から広まっているような気がします。


僕は全部外に放り投げてしまったので、1本もありませんが、でも、もし今あったらいいな~と思います。もし、もしですが、自分の父や母が乳歯を持っていて、見せてくれたら、ああ、父も母も幼児の頃があったんだな、と実感できそうです。僕は結婚していませんが、もし、お嫁さんが乳歯を持っていたりしたら、やはりそんな実感を出来そうです。

特に、自分が命を懸けて産んだお子さんの乳歯となると、男性の僕には言葉にできないレベルで、大切なものとなるのでしょう。

そして、ご依頼主の「こりくちゃん」さんも、愛する息子さんの成長の記録や証としてとお考えであり、ちょっとしたエピソードをお聞きして、僕はすごくすごく、こりくちゃんさんの息子さんへの愛の深さをじんわり感じ、よし、乳歯ケースを僕たちピノッキオで製作しよう!と決心したのでした。

■カバさんのデザインが特長です
こりくちゃんさんから、カバさんが、ア~ン♪と口を開けられる、そんなデザインなら素敵ですね♪と「夢」をお聞きしました。それで決定しましたが・・・

さて・・・・さて、それをどう実現するか・・・・かなりの時間をうんうんと考えました。
色んなラフを描いてみましたが決まらず、ピノッキオの主にはデザイン担当の「すみえさん」にカバさんの絵を描いてくれい、と頼みました。

sumie-01.jpg

何種類も描いては写メで送信してくれて、そのうちの1枚の写メを見たとき、「!」と閃きました。

kaba-san01.jpg

その瞬間、全体のイメージ、設計図が浮かんできたので、深夜でしたがそのまま朝まで設計図を書いてしまいました。

また、乳歯を収める穴の大きさは、歯科医をしている友人に相談して、それぞれの歯が収まる寸法を決定しました。

そして、すごく大切な事ですが、「粋」である事。僕たちじゃなければやらないような作品である事。貼り合せではなく、贅沢に削り出しにより作っています。

僕たちの作品を選んで頂くからには、そのお返しとして、贅沢な材で、贅沢な工法で、贅沢な仕上げの作品をお届けしたい。

見た目のデザインは、やさしくて、どこかほんわかした空気をまとわせつつ、木工のプロが見ても、「やるな!こいつら!この木材でこの工法!」と思わせるようなモノも籠めておこう。

nyusi-machidasan-2-02.jpg

そして、「世界中のママさん達へ、出産という人生の大きな出来事を体験した事への尊敬」の気持ちを作品に籠めようと。

ご依頼主の「こりくちゃん」さんへの作品を製作しているとき、設計図と共に、工程表を作り、製作のシュミレーションを何度も行い、実際に製作開始したのですが、ハラハラドキドキでした。難所が何か所もあるのです。

やっと完成した時は本当にうれしかったです。ご依頼頂いてから約1か月が経っていました。完成させなければ、というプレッシャーがずっと心の中にあった一か月だったので、安心した気持ちもありました。

急いで撮影し、梱包し、翌日着でお送りできました。よく晴れた爽やかな日でした。

その後、tetoteやiichiにて、在庫を作って販売したり、注文を頂いて製作したりして、かなりの数のカバさんを全国のママさん達へお送りしてきました。

一度、こんな事がありました。注文を頂いて製作し、お取り置き作品ですとお断りをした上で出品したのですが、他の方が購入してしまったのです。
本来、売れる事は嬉しいのですが、超焦りました。その木材が手元に無かったのです。

ダッシュで木材店に向かい、事なきを得たのですが、僕たちの場合、相当グレードの高い木材を使うのですが、ホームセンターの輸入材のように、常に在庫があるわけではないのです。出物が無ければアウト!なのです。

完成までに難所が何回も訪れて、その度にヒヤヒヤしますし緊張の連続ですが、それでも現在はかなり慣れてきました。

完全ハンドメイドで、1日に1個がやっとです。でも、一生に一つであろう乳歯ケースは、ハンドメイドで心を籠めて作られたものであるべき。と僕的には考えています。

と、今日の記事では、僕たちの作品、乳歯ケースのカバさんについてお話しさせて頂きました。

●ご依頼主のこりくちゃんさんのギャラリー
http://tetote-market.jp/creator/korikutkt
※こりくちゃんさんのアメブロにて、実際に乳歯が収まっている画像を公開されています。
すごくかわいいですよ!





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