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【真夏の寒波】 [太陽活動低下問題]


ヤマセに関する記事になりますが・・・・こちらのデータをどうぞ
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そもそも論として、ヤマセと地球寒冷化は関係がありません。こちらは過去1500年間の地球の平均気温変動データです。

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太陽風変動データとミックスすると・・・・現代の温暖化なるものは太陽光が時間差があり遅れて上昇してきた事が分かりました。
 ヤマセは太陽光との相関性よりも、どうやら太陽風プラズマとの相関性が高い模様です・・・。最新の理解は下記リンク先にて。
https://mogura-no-mogu.blog.ss-blog.jp/2022-09-14-god-given-talent



※このエントリの公開日2019年10月21日
※最新の情報を踏まえて追記2020年7月16日。ただし・・・・2023年現在においては以降の内容は参考程度にどうぞです。


さらに・・・・2021年8月18日追記
今年もヤマセが発生。データを多く得ました。少々時間が掛かりますが必ず追記します。
今年の冷風はアリューシャン列島とアラスカ半島のの方から始まっていました・・・・ヤマセは壮大!

東北地方にてヤマセや餓死風と呼ばれる夏季偏東風についての論考エントリになります。
その実態はいまだよく分かっていませんでしたがで情報化社会の現代においては完全解明まであともう少しです。大正時代からヤマセの周期性は太陽活動と相関性があると指摘されています。

ちょっぴり追記しておきます。もしも2020年が冷夏になったとしたら・・・・正村史朗氏が1953年に今年の冷夏をすでに予測していました。2022年頃からの数年間に冷夏が多くなりそうな事も。
なお天明の飢饉は約240年前。明治期の東北飢饉は約120年前。それぞれの飢饉の前後の時代は極端に天候不順気味でした。120年単位の天候不順期の繰り返しはこれからの時代に必須の知識です。
 ただし2022年以降に冷夏が発生したらそれなりの冷夏になる可能性。宮澤賢治らは極端な冷夏が度々発生した事から氷河期の予兆だと考え焦っていた程。

筆者K田中としては、夏の終わり以降に北米で巨大ハリケーンが発生しないか?懸念を感じています。昨年もドリアンハリケーン(カテゴリー5)が発生していましたがそれを超えるクラスにならないか?昨年のがピークであれば良いのですが。その予兆を感じています。昨年は梅雨が長引くも8月は盛夏。今年も多少は長引いても8月は盛夏となるような?もしも昨年的な推移で進み始めたら洪水に注意する年になるでしょう。

さて。

【真夏の寒波】

みなさん。こんな想像をしてみてください。

IF

もしも・・・・猛暑の東北地方に・・・・
北極周辺のヒエヒエな寒気を巨大なサーキュレータで送る事ができたら、クーラー要らずでむしろ震えるくらいの寒さにできるはず・・・・そう思いませんか?理屈ではそうですよね。

しかし・・・・・北極からの寒気を東北地方に送り届けることが出来るような巨大なサーキュレータなど非現実ですよね。

ところが・・・・・・

そのような出来事が日本において度々起こっていた・・・・・そんな事実を解説します。

【真夏の寒波・ヤマセ】

【ヤマセ】は北極からの寒波だったのです・・・・

天明の飢饉、天保の飢饉の主因である、あの、伝説の冷夏『凶冷ヤマセ』はこのようなメカニズムで発生していたのです・・・・



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西暦2019年7月7日。こちらは偏西風蛇行図です。
ヤマセが発生していました。ただしこのヤマセは天明年間などの『絶望的クラスのヤマセ』ほどの影響はなかったと思われます。理由はまだ分かりません。ヤマセにも条件があり最悪な条件のときもあるのでしょう。

西暦2019年7月の岩手県でのヤマセの風景。海からの低層雲が発生している様子。
https://ameblo.jp/lauaealoha/entry-12500180950.html
lauaealohaさんのブログより・貴重な画像を公開して下さっています




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こちらは偏西風蛇行図の同日に観測されていた『極渦・きょくうず』です。北極からの寒波がカムチャツカ半島の先まで押し寄せてきています。
国立環境研究所 地球環境研究センター・成層圏極渦予測・青から紫の領域が極渦
http://db.cger.nies.go.jp/gem/stras/ja/index.html

【関連ニュース】西暦2019年7月7日18:44公開
今週も 宮城に曇り空を、山形に電力をもたらす“やませ”が吹く
小杉浩史氏 | 気象予報士 / ウェザーマップ所属 
https://news.yahoo.co.jp/byline/kosugihirofumi/20190707-00133225/


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上記記事および気象庁公式サイトより

北極からの寒波は『寒帯ジェット』の際(きわ)まで押し寄せてきます。
その寒帯ジェットの際を・・・・運悪く・・・・オホーツク高気圧が通過すると・・・・

オホーツク高気圧が『ハブ』となり偏東風を起こし、北極からの寒波を吸い込んで
東日本、特に東北地方に強烈な『寒波』を送りつけてくることに・・・・・

さらには・・・・・7月7日の場合は低気圧がポイントです。
日本から見れば・・・・結果として北東方向から冷たい風が吹き続けてくる事になります。

これまではオホーツク高気圧について論じられるものでしたが梅雨前線及び低気圧の位置もセットになって発生する現象だったのです。ヤマセについては典型モデルが存在するようです。

これが・・・・偏東風ヤマセの真実です・・・・(たぶん@@,)

繰り返します。

『極地からの真夏の寒波』

これが日本における極端な冷夏の主因だったのです。

【重要】
ここで引用したデータは信頼がおけるものばかりです。ただし発表者は神様ではないので絶対という事はありません。そのようなどのデータもありえる大前提を踏まえて・・・・・つまり今回引用しているデータを根拠に分かる事は・・・・寒帯ジェットの向こう側にオホーツク高気圧があり、寒帯ジェットの向こう側にてターボチャージャーのように極地の寒波を吸い込んで周囲にバラ巻いていたという理解になるのでしょう・・・・・おいおい・・・・・やめてよ・・・@@,

【最新の情報を踏まえて追記2020.07.15】
※タップorクリックで拡大するよん

便利な時代になりました。Windy.comからキャプチャーした画像に追記しています。
2020年7月15日。東日本はヒエヒエな梅雨寒の日でした。
オホーツク高気圧は時計回りで冷たい風を周囲に
太平洋沿岸の低気圧は反時計周りで冷たく湿った風を吸い込んでタッグを組んで日本をヒエヒエにしてくるのです。
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0717.gif
同日のジェット解析図・引用元・気象予報士:松田巧氏運営サイト
https://www.cokbee.com/weather/jetout.htm?n&xn/xn200715.gif

偏西風のうち寒帯ジェットにばかり注意が向いてしまいがちですが温帯(亜熱帯)ジェットにも注目。

オホーツク海高気圧の塩梅で梅雨寒の加減が変わると思われます。
オホーツク海高気圧の影響が弱い状況下では東京都の日中で20℃程度。
オホーツク海高気圧の影響が強い状況下では10℃台と思われます。
東北太平洋沿岸部では条件次第で8月に降雪すら起こりえます。
ヤマセ冷夏はなによりも温帯ジェットにこそ注目すべき自然現象でした。

※自分用メモ。この日の天気図とWindy画像の拡大版も制作しセットする。


これまでオホーツク高気圧から吹き付ける風が親潮の上を通過する事により冷たい湿った風になると考えられてきましたが、どうやら極地から冷たい風が供給されていたという事になるのでしょう・・・・@@,

そりゃヒエヒエです。


なぜ・・・・真夏に北極からの寒波がオホーツク海にまで達するのか・・・・
それは・・・・太陽活動が・・・・


続きはこちらで♪
https://mogura-no-mogu.blog.ss-blog.jp/2020-03-16-solar-system-theory

2019年はヤマセが発生するも割りと短期間で解消され猛暑方向に触れました。
しかし、なんらかの条件が揃うと5月ころから湿潤な気候になり、8月末くらいまで『気候冷陰』『寒威冬の如し』との大冷夏になってしまうのでしょう。

その条件のうちのいくつかは上記リンクで示しています。
1783年、1905年のヤマセによる真夏の寒波は絶望的なレベルでした。

http://www2.pref.iwate.jp/~hp2088/park/kikaku/49th_inochi_tabemono.html
引用元:岩手県公式・第49回企画展 『命を救った食べ物』~飢饉の歴史と生きる
8月の岩手県にて降雪記録!

https://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/299929.pdf
宮城県 災害記録 ※こちらには絶望的レベルの真夏の寒波ヤマセの記録が残っています。
東方向からの風、大凶作、湿潤な気候。その記録は克明に残っています。

宮城県、岩手県の海沿いの古い記録にて、梅雨前後に北~北東~東風が吹き続けて飢饉が発生していた年の大気還流は典型モデルが存在したという理解に自ずと達します。
 CO2人為的温暖化なるもので気候変動が起こるという話は噴飯モノ。現代のCO2が過去の時代にまで影響を及ぼしていたのだと主張しているようなものw映画『天気の子』にて新海監督が主張していたように日本は昔から異常気象が当たり前のように繰り返されてきていたのです。当たり前なことを異常と呼ぶほうが異常でしょう。


書籍名「気候変動の辞典・気候変動・気候災害に関する年表:西暦600年から西暦2017年までの全データ」PDF
※利用のルールは朝倉書店さん公式サイトにて・こちらは日本全国の気候の記録。東北地方に限定されていないのでその点注意
https://www.asakura.co.jp/G_27_2.php?id=297
※こちらに西暦626年の真夏の降雪記録あり。日本列島にて真夏の降雪記録がそれなりに残っている。

・・・・。絶望的クラスの【真夏の寒波・ヤマセ】が起こらないことを願いましょう。
大丈夫ですよね・・・・世界はCO2による地球温暖化でぐんぐんと温暖化しています♪
STOP温暖化♪ CO2を削減しましょう♪(能天気な気候説ですね・・・・@@,)

と、アホアホな冗談は置いておくとして・・・・

ここ数百年の太陽活動の法則がこの『真夏の寒波・ヤマセ』を引き起こしやすいものだったのでしょう。こんな現象が定期的に起こる東北地方にてコメ作にシフトした当時の各藩は大飢饉になる運命にあったのでしょう。

『寒威冬の如し』。宮城県災害記録にてピックアップされていた古い書物に残っていた『ヤマセ』に対するコメントですが、こういうメカニズムで起こっていたのですからその表現の通りに感じる事でしょう。この現象を『地球寒冷化』への予兆と妄信し怯えてしまった研究者さんの気持ちが分からなくはないです。

過去エントリにて引用していましたがこちらでも
これからの時代は凶作や大凶作の年が起こり得ます。品種改良があり天明年間や天保年間のそれとは状況が異なりましょうが、しかし豊作続きという事はありえないでしょう。
そのような時代にこそこの概念をリマインドしておきましょう。五穀凶作、十穀凶作で言葉が異なります。飢饉という言葉の由来です。

参考
タイトル・饑年要録
福沢 憲治/著

「 この『饑年要録』は、天保5年(1834)春、福沢賢治により著されたもので、奥書によれば、明治7年(1877)筑摩県庁に勤務する伊那の国学者北原稲雄がこれを世に現わしたものと考えられる。 飢饉は異国の説に五穀実らざるを飢といい、十穀実らざるを饉というが、日本に於いてもこの説にもとづくべし、として過去をさかのぼって、天文14年(1545)・寛永19年(1642)・延宝3年(1675)・天和元年(1681)・享保17(1732)・天明3年(1783)・同6年・天保4年(1833)の飢饉をあげる。 そのなかで、顕著な飢饉の様相を示した天文14年・天明3年・6年・天保4年の各飢饉を取り上げ、その状況を説明する。 さらに、「飢饉は時ありて来るゆえにまぬかるべきに有らねば」として、その凶荒食などの対策を縷々述べる。」
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I059276516-00?ar=4e1f&locale=en
原本データページ
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2536090

※誤字があると思われますが原文ママで引用(憲治◎)
※五穀凶作は『飢』、十穀凶作は『饉』
※この著書のタイトルは饉年要録。つまり十穀凶作となった年にスポットを当てている
※天明の飢饉での注意点は1783年が十穀ロスト。しかし餓死者病死者のピークは翌年の猛暑年。そこを勘違いしてる資料が多い
※そもそも五穀十穀の概念は仏教関連の著書にて断食の用語として用いられることが多い。
※品種改良が進んだので現代と当時でかなりイメージが異なる。記された当時の様子を必ず踏まえること。
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